いじめを克服した体験談

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僕は小学校5年の頃から卒業まで学年中からイジメを受けていました。

とても辛い体験でしたが、この事が今の自分の大きな心の糧となっていると思います。

イジメが始まったのは5年の初めくらいからで、それまで僕は俗にいうガキ大将的な存在でした。

とりまきがいつも何人もいて教室でも話題の中心人物でした。

かなり図に乗っていたところがあったんだと思います。(女子からもモテていました、、)

友達を友達とも思わず、言いたい事をズケズケといっては、少しずつ友達の心を傷つけていたんでしょう。

5月の始業式から周りの空気が一気に変わったことに気付きました。

いつものようにみんなに話しかけても、それとなく無視してくるのです。

後でわかったんですが、休み中に友達連中が集まって、自分を無視すると決定したそうです。

天国から地獄への転落でした。

毎日がだんだん辛くなって、性格も暗くなっていきました。

次第に、元取り巻きの友達から、面と向かって「死ねよ」とか、「くせーよ」とか言葉の暴力を受けるようになりました。

さらにはパシリとしてこき使われたり、牛乳を拭いた雑巾を顔に押し付けられたりしました。

屈辱感と怒りで過呼吸になったこともあります。

女子たちも、打って変わって、侮蔑のまなざしで僕を見るようになりました。

すれ違いざまに「くっせー。息してんじゃねえよ。」とか言われました。

本当に苦しい2年間でした。

うちの地元は中学も同じ学区でみんな同じ所に行くんので、これが中学生活も続くんだと思ってました。

中学1年の夏くらいのとき、しばらく別のクラスになっていたイジメグループの奴が、また絡んできたときがありました。

その当時、同じクラスの中ではそこまで虐められていなかったのですが、自分はすっかり暗い性格になって自信を失っていました。

ただ一つ違っていたのは、毎朝走り込みを始めて、それが3ヶ月くらい続いていたことです。

成長期でもあったのか、僕は自分に力がみなぎっていると感じ始めていました。

嫌なイジメグループが絡んできたとき、ヘッドロックを掛けられ、後ろに引きずられていました。

けらけら笑いながらそのグループに羽交い絞めにされて泣かされそうになっていた時、気持ちがMAXになり、気付かないうちに体が動き、強い力がでました。

羽交い絞めを弾き、イジメグループのリーダーに飛び掛ったのです。

思いっきりタックルを食らわしたあと、地面に倒れた相手の顔面をこぶしでガシガシと叩きのめしました。

ほとんど無意識の行為だったと思います。

相手は鼻血をだし、泣き出しました。

それをみていた他のやつらも俺を止めようとしましたが、もう一人も同じように叩きのめしてしまいました。

怖気づいたのかグループの一人が先生を呼びに駆け出したところ、他のみんなも逃げていきました。

この事があってから、またいじめの対象にされるなぁと半ばあきらめていましたが、なんとなく自分に対する自信がみなぎってくるのを感じました。

先生には後で呼ばれ、かなり怒られました。

親も呼ばれて、こっぴどくしかられました。

でも、その後、イジメはパッタリなくなり、イジメのリーダーの奴も、下手に出るようになったのです。

俺もその後、「悪かったな」と謝りました。

それからはどちらかというと自分の方が立場が上になり、勉強にも身が入るようになりました。

運動も続けて体力も付き、成績も上位10位にはいるようになりました。

今はあの時の体のそこからあふれ出たパワーは、日々地道にやっていた走りこみのお陰だと思っています。

皆さんも虐めにあっていて辛い時、まずは自分の体を鍛えてみるといいんじゃないかなと思います。