学校で孤立してしまった娘

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40代の主婦です。

小学校1年生の息子と、5年生の娘がいます。

今回、小学校5年生の娘が、学校で「孤立」してしまった事についての経験を投稿したいと思います。

娘は、低学年の頃は活発で、家の中でもAKBの物真似などをして踊っているような明るいところもありましたが、高学年になると雰囲気も大人びてきて、言葉遣いや弟への対応なども柔らかくなり「お姉さん」ぽくなってきていました。

ですから、いつのまにか友人をわいわい家に連れて来くる事もなくなって、一人で読書にふけっているのが多い、という変化なども(勿論時々は「遊びに行って来る」と出かけたりしていたので)そうした自然な成長の一環だと思っていたのです。

ある日、家族でショッピングに出かけ、娘の洋服を買おうと選んでいた時の事です。

以前は派手なピンクのカットソーなどが好きだった娘が、シックなモノトーンの服ばかり選ぶので、好みも大人っぽくなったなあ、と思い、

「へー。最近は随分渋い趣味になってきたね。前は絶対こういうの選んでたよね」と、フリルのミニスカートを見せると、

「うちデブだから無理。そんなの着れない。」と、うつむき気味に早口で言うのです。

恥ずかしそうに、ではなく、一瞬ですが明らかに、とても悲しそうな表情をしました。

娘は、確かに最近の子のようなカリカリな細さではないものの、私から見れば標準的な、健康的な普通の体型だと思います。

ですからその時私は、(娘は誰かに「デブ」と言われたのかもしれない。)と、直感的に感じ、ドキリとしました。

「えー?全然そんな事無いじゃん。じゃあこれは?」

と、うろたえつつも明るく他の服を勧めましたが、

「だからー… うちはそんなの似合わないってば。もういいから」

と、言ってプイッとそっぽを向いて弟の手をとり、弟の服を選びに行ってしまいました。

たぶん一瞬感情が溢れてしまったのでしょう。明らかに不自然な表情でしたが、気丈に隠そうと振る舞っていました。

私は何とか実情を把握しなければと思い、

その後娘と二人の時間があれば、「学校どう?」とか「最近楽しい?」とか出来るだけさりげなく、色々訊いてみましたが「別に普通だよ」と、はぐらかされてばかり。

中々年頃の女の子は正直に話してくれるものではないな、と思いました。

学校の担任の先生にも、別の用事にかまけて電話してみました。

娘のクラスでの様子をそれとなく訊いてみると、「一人でいるのが好きな大人しいタイプですが芯がしっかりしていて、図書委員の仕事も丁寧にやってくれています」と、問題なさそうに言われました。

でも、4年生の時の担任の先生(違う先生)には「沢山の友達の中でもリーダータイプで、明るくしっかりしている」と言われていたのです。

「友達が少なくなった(もしくはいない?)」という変化は、私にとってはやはり心配なものでした。

学校では成績も安定しているし、目立った「いじめ」のような様子も無いなら、放課後か?

放課後、自転車で遊びに行く娘の後をつけるのは難しいので、私は夕方の買い物がてら、娘が行きそうな公園や図書館、公共施設、普段行かないスーパーなどを、日々少しずつ回ってみることにしました。

そしてある日、駅向こうのショッピングモールの駐輪場で娘の自転車を発見し、注意深く中に入ってみると、フードコートで一人、携帯をいじりながらジュースを飲んで座っている娘を発見しました。

こちらに気づかれないように遠巻きに見ていると、少したってから、去年まで娘と仲良しだった子のグループが入ってきました。

娘は、彼女達を見るなり駆け寄って行き、お互い「オーッス」などと言って挨拶したあと、何か自分の持っていたアクセサリーのようなものを見せて渡そうとしていましたが、向こうは笑顔で受けとらず、少し話してすぐ「じゃあね~」と手を振り合って別れていきました。

笑顔で会い、笑顔で別れ。

はたから見れば普通の友人同士のやりとりでしょう。

でも、別れたあと、娘は一人で寂しそうな表情でその場を後にし、仲良しだったその子達は、娘の背中のほうを振り返ってはヒソヒソと何か言っています。

娘が離れていくと、キャッキャと娘の仕草を真似して笑い合ったりしていました。

話している内容は聞こえなくても、娘を馬鹿にしているのだという事は悲しくも明らかでした。

娘は「いじめ」というほどでは無いのかもしれないけど、馬鹿にされ、「仲間はずれ」にされているのでしょう。

私は腹立たしくて、悔しくて、涙が出ました。

でも、その後じっくり考えるほど、娘はあの「元仲良しグループ」に戻らない方が良いんじゃないか、と思いました。

親のエゴと言われたらそれまでですが、うちの娘は、変わった所はあるとしても、誰かを傷つけたり、人として間違った事をするような子では無いはずなのです。

彼女達にとって、娘にはきっと何か「違う」ところがあるのでしょう。

それを陰で笑い物にするような子達に、無理して自分を変えてなじもうとする必要は無いんじゃないか、と。

家族は当然味方だけれども、娘が家族に今の状況を打ち明るのは難しいでしょう。

ならばせめて学校や家以外でも、希望を持てる居場所を作ってあげたい。

そう思った私は、近隣の習い事の教室を片っ端から調べ、娘をなかば無理矢理、水泳、ダンス、書道、音楽教室など、様々な「体験教室」に連れて行きました。

娘自身は、幼稚園の頃に近所の友達の真似をしてピアノ教室に行ったもののすぐ飽きた、という経験があったので、はじめは「今から習い事?遅くない~?」という反応で渋々やっていましたが、とうとう絵画の教室にハマり、「続けたい。一年通えば油絵コースも選べるようになるからやってみたい。」と言ってきました。

絵画教室に通うようになってからはまた少しずつ明るさや無邪気さも増えてきて、上手く描けた絵を私や主人に自慢してくるようになりました。

絵画教室で仲の良い友人も出来て、今からその子と一緒に美術大学を目指す、なんて気の早い発言も出るほどです。

相変わらず学校では友達が少ない様子ではありますが、今の娘を見ていて、心配は無いです。