家内の闘病生活

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なかやんさん(51歳 男性 兵庫県)から投稿いただいた「お悩み解決体験談」です。

なかやんさんは結婚から15年目に人生の中でもかなり大きな悩みに直面していました。

当時15歳と13歳の二人の娘さんと4人家族で過ごしていたところ奥さんの席が止まらず病院に行くと肺がんだということが判明しました。

五年以上の生存は5%だと告げられましたが、思春期真っ只中の娘さんたちにどう伝えるべきか非常に迷いました。

この大き過ぎる壁をどうすればいいのか奥さんと2人で相談し、伝えることとなり家族一丸となって悩みに向かっていった体験談です。


今から紹介するのは結婚して、15年経ったとき、愛する妻が肺がんステージ4を宣告され、当時15歳と13歳だった2人の娘とどのように家族の絆で乗り切るか、そして今までどう生きてきたかをご紹介するストーリーです。

人生における悩みと言うにはあまりにも大きする出来事でした。

今から10年前に家内がなかなか咳が止まらないと言うことで、病院に行ったところ、既に肺がんがステージ4であることを宣告されてしまったのです。

6センチの右肺の腫瘍と背骨と腰骨にも転移していることがわかりました。

調べたところでは、この状態での5年生以上率は5%もないと言うこともあって、まだまだ大人になりきれていない娘たちにこの現状をどのように話そうか迷いました。

しかしながら、妻と相談した結果、家族みんなで頑張っていくためには、全てを伝えるべきだと考え、その日のうちに2人の娘に全てを伝えることにしました。

そして、実際には既に手術ができない状態だったので、投薬治療で、かつ妻の希望もあって、標準治療の範疇で頑張ろうと言うことになったのです。

大き過ぎる突然の人生の悩みに家族で立ち向かう

もちろん、家族全員でこの絶体絶命の危機を乗り切るためにどうすべきか考えました。

そして、これは妻自身の精神的な支えということがポイントなので、長女の高校卒業、次女の高校卒業、2人の大学入学、就職を見届けると言うところを、毎年目標に掲げて、それをしっかり見届けることで、この苦難を乗り越えていこうと言うことにしたのです。

妻に関しては、信頼できる先生を見つけて、自分自身の思いをきちんと伝えながら治療していくことが重要だと考えて、セカンドオピニオンまできちんと対応してもらうことにしました。

そして、この人生、最も大きな、そして超えることが難しい悩みを家族全員で伏見伏見で乗り越えてきたのですが、実際の50年経った今でもかなりは日常生活を送れるほどに頑張っています。

もちろん、分子標的薬が開発されて、彼女自身の体にマッチしたことも確かなのですが、主治医先生曰く、これだけ元気で入れられるのは、精神的にどれだけ家族が支えになっているか、自分自身が目標を持って生活していることがポイントになっているとのこと。

実際に、1番最初に宣告を受けたときの5年生存率についてはあっという間にクリアしましたし、薬が効かなくなった頃の次のタイミングで、彼女自身のモチベーションを上げるためにマンションを購入したり、様々な環境変化などを活用しながら、ここまでやってきました。

そして、今年が11年目に入ります。

家族で壁を乗り越え病は気からという言葉を実感

今まで、分子標的薬のおかげで、女性のプライドでもある毛髪が抜けることなく、生活を送れたのですが、さすがにこれからは抗がん剤を使わざるをえず、髪の毛が抜けることになってしまいました。

さすがにこの時ばかりは、彼女自身も相当に落ち込んでいましたが、ここで落ち込んでばかり言うと、肺がんに負けてしまうと思い、人前に出てもわからないようなウィッグを購入して、可能な限り日常生活を続けています。

もちろん、これまで以上に副作用も強く、抗がん剤を使用した後は、三日間ほど全く動けなくなってしまうのですが、彼女自身は家事を語ることもなく、可能な限り仕事も続けています。

結局、病は気から。

という言葉が示す通り、人間は気持ちの持ち方で病を押さえ込むこともできるのです。

私自身、彼女に対しては、自分自身の妻でありながら、リスペクトするほかありません。

そして、2人の娘たちも、かなりの姿を見ながら、立派に大学を卒業するまでになりました。

そして、命に対する大切さを誰よりもよく知る素晴らしい人間に成長したのではないかと思います。

これからも、生存確率といった統計に負けない、彼女の強い思いで、より長く幸せな生活を送っていきたいと思います。


なかやんさん(51歳 男性 兵庫県)、お悩み解決体験談のご投稿ありがとうございます。

家族に突然訪れた人生最大と言ってもいいほどの悩みに直面し、家族一丸となって乗り越えた体験談でした。

今回のような悩みは家族に打ち明けるかかなり迷うかと思いますが支えて貰え打ち明けて良かったですね。

病は気からと昔から言いますがやはり気持ちは大事なもので幸運も引き寄せることもあります。

5年と言われていたところ、二倍以上にも及ぶ11年を一緒に過ごせているのはなかやんさんの家族の支えあってこそなのでしょう。

今後も家族みんなで支えあい、家族みんなで楽しい時間を過ごせることを願っています。